どれも同じように見える基礎ですが、コンクリートや鉄筋の使い方によって出来上がった基礎の性能は大きく変化します。イデアベースでは、建物の荷重・地盤の強さを考慮するのはもちろん、一棟毎に異なった条件に配慮し、基礎の細部に至るまで安全性を高める工夫をしています。コストはそのままで、洗練された基礎計画が可能なのは、構造専門の一級建築士が一棟一棟構造計算をしているからです。
基礎工事のPOINT
ムダな配筋やいたずらなコンクリート厚を増す事は、基礎自体の自重が増えるため、特に軟弱地盤上に建てられた住宅にとってとても危険です。構造計算により適正重量を把握する事は、ムダなコストの削減になります。
構造計算に基づいて基礎設計していますか?
「ベタ基礎だから安心」は大きな間違いです。基礎の「どの部分」に「どの程度の力がかかっているか」を正確に分析して、必要な補強を行うのが構造計算です。
> コーナーハンチ
ひと工夫で安全で頑丈な基礎
基礎のコーナー部分は不均等荷重や地震時に負担が集中しやすい箇所です。そのため、不測の事態に備え、充分に配慮する必要があります。イデアベースではコーナーにひと工夫を設け、鉄筋を配筋したハンチを設けています。
これにより、コンクリートの流動性も高まり、堅実な打設を行う事ができます。鉄筋コンクリートの打着強度が高くなり『安全で頑丈な基礎』になります。更に構造計算の上、適切な配筋をしていますので、基礎の剛性は、より高いものに実現。
> ダイアベース
負荷の集中する建物の中心部分にはダイアベースを設けました。
換気口と耐震低減の矛盾
人通口は、コンクリートの基礎の立ち上がり(壁部)に通風・点検のために設けなければならない換気口のことです。通風・点検・換気の用途で立ち上がりを切り取りますが、構造計算上は耐震性を弱める働きになるので矛盾が生まれます。そこで切り取る位置の決定が大変重要です。
イデアベースでは、設計段階で応力計算をした上で一番負荷のかからない位置に限定して設置します。そして人通口を作った箇所にはベースに補強筋を施し、主筋と結ぶ応力の伝達がスムーズになるように工夫しています。
打設が終わり、完成したイデアベースです。家の中心部にしっかりと補強された、コーナーハンチが見えます。
※イデアベース工法の詳細をお知りになりたい方はお問合せください。